公的年金の積立金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は二十九日、二〇一五年度に五兆三千億円の運用損失を出したと正式発表した。赤字は五年ぶり。株式への投資を倍増させる方針を決めてから初めての年間実績は、世界市場の混乱の影響が直撃した。国民への説明が十分されないままに積極運用に打って出たことが、裏目に出ている。
一五年度は中国経済の減速などを背景に、昨夏や今年初めに世界的に株価が大きく下落。資産別の損失額は、国内株三兆四千八百億円、外国株三兆二千四百億円、外国債券六千六百億円。マイナス金利の導入による金利の低下(債券価格の上昇)で、従来保有する国内債券の含み益による二兆円の収益があった。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/list/201607/CK2016073002000140.html
この発表は、2015年の運用成績になります。
2016年は英国のEU離脱で株価が大きく下落しています。損失はもっと拡大すると言われています。
GPIFは日本株が2万円くらいあるあるときに日本株を大量に買っています。しかも自分が巨大な資金を持っているため買えば買うほど株価を底上げします。
売る時は株価を下げてしまうので簡単には売り抜けられません。何だかんだで日本株なんかに投資している状態ですから20兆円くらいの損失は長期的に出るのではないかと思います。
株で損をしたGPIFは株から撤退する事もできず、これが最悪のパターンとなります。
日銀の量的緩和が終了し、ETFで日本株を大量に買っています。つまり、日銀も株で損しているわけです。この点は誰も報道しないんですね。
日本株で政府は緩やかに状況は悪化していくと思います。将来の年金支給は絶望的ですね。
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